ごみ問題の救世主はイモムシ?
桜もすっかり散ってしまい、新緑がまぶしい季節となりましたね。
私が去年住んでいたミャンマーでは、最も熱い季節が終わり、そろそろ雨季へと突入する頃。同時にセンタロンという世界で一番美味しいマンゴーが市場に出回る季節です。
さてそんなミャンマーで新鮮なフルーツを買うには、ゼイと呼ばれる市場まで行きます。
ゼイに行く時には、大きなバスケットを持って買いに行っていました。なぜなら、日本のスーパーのように、帰りに持ち帰るためのビニール袋をくれないからです。
でもゼイに通うようになって一年ほどした時、ふと気づきました。
いつの間にか、どの店も買ったものをビニール袋に入れて渡してくれるようになっていたのです。これは衝撃でした!ミャンマーの人たちには、ゴミをゴミ箱に捨てる習慣がありません。皆道ばたにポイッと捨ててしまいます。だから街中がとても汚いのですが、それでも果物の皮とか木や竹の皮で作ったような自然にかえるものなら問題はありません。でも、突然そういう人たちがビニールやプラスチック製品を使い始めたのです。これからどうなってしまうのでしょう。
と、彼の国を心配している場合ではなく、我が国日本のごみ事情はどうかというと、これまた深刻です。日本は世界一ごみを排出している国だそうです。救いなのは日本人はちゃんとリサイクルすること。リサイクル率もダントツで世界一だそうです。それでも、排出量が多いのでまったく追いつかないのですが・・・。
ごみ問題で最も深刻なのは、やはりプラスチックごみ。でも最近、プラスチックを食べて分解してくれるイモムシが見つかったそうです。その前にも、カナダの高校生がプラスチックを分解するバクテリアを発見したというニュースがありましたね。両者とも、問題解決に向けて実用化するには、まだまだ長い道のりとなりそうですが、明るい話題であることには変わりありません。
大きな図体の人間が犯した過ちを、小さい虫とかバクテリアに正してもらう、なんとも情けない話ですが、実用化されるまでの間、せめて必要のないものは断る(Refuse)を実行していきたいと思います。
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