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2020入試改革の準備としての「遊び」


日々秋らしくなり、冷える日も増えてきた今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。

超寒がりの私は、ついにオイルヒーター解禁!靴下も二枚履きしています。「今からそんなんで、冬にはどうするの?」と子どもから指摘されてしまいました。

さて、本日は2020年の大学入試改革についてのお話です。

2020年といえば東京オリンピック!がまず頭に浮かびますが、これと同じくらいのビッグイベント、大がかりな教育改革が行われる年でもあります。

全体としては、小学校から大学にかけて連携していき段階的に個々のカリキュラムが調整されていくものですが、ここではざっくりと大学入試の変更点にしぼってお話したいと思います。

変更点の主なものは、

(1)センター試験が廃止され、代わりに次の二つの共通テストが行われるようになります。①高等学校基礎学力テスト(仮称)

②大学入学希望者学力評価テスト(仮称)

※①は高校在学時の学力を証明するためのもので複数回受験が可能、②は大学受験者のためのテスト

(2)英語の4技能評価(英検などの民間資格を活用する線が濃厚)

そして変更の目的は、これまで学校で好成績をあげ良い大学を卒業した「優秀」であるはずの人材が、実際に社会に出てみると、必ずしも役に立つ人材ではなかった、という反省点を改善し、「思考力・判断力・表現力」を育成し、テストもその点を評価していこうというものです。誤解を恐れずに言うと、知識偏重型の今までの教育では役に立つ人材が育たないから、役立つ人をちゃんと育てよう、ということだと思います。この点、私も大賛成。サラリーマン時代に痛感しました。

では、社会に出て役立つ人材、「思考力・判断力・表現力」が優れた人材を育てるには、どうしたらよいのでしょうか。親としては、その点が気になるところ。

『マンガで一発回答 2020年大学入試改革丸わかりBOOK』の著者であるドクトル松永さんによれば、小学卒業までに、思いっきり自由に「遊ぶ」ことが大事だそうです。男の子は14歳までは勉強しなくてもいい、その代わり思いっきり遊ばせるべきだということです。そして家族でたくさんキャンプをすることだそうです。私もまったく同意見です。たくさん遊んでスポーツなどで体力をつけるのも、よいことだと思います。

何でもググれば一瞬で調べることができるこの時代、暗記中心の知識詰込み型の学習は、まったく意味がありません。大人の目が届かないところで、自分や自分の友達だけで面白いことを何か考えて遊ぶ。五感をフル回転させて「楽しい」「わかった」、そう思う瞬間に子どもの脳はもっとも活性化し成長していきます。大人でも何かを発明するのが得意な人は、そんな風に子どもの心で物事を見たり感じたりできる人でしょう。

しかし周囲を見てみると、小学生が遊ぶ間もなく毎日せっせと塾通い。重箱の隅をつつくようなことを覚えるために、寝る間を惜しんで勉強しています。ある塾では「寝なくてもいいんです」と、先生が言い切るそうです。本当にそうでしょうか?

私は塾の存在を全否定するつもりはありません。きっと中には優れた先生も多いのだろうと思いますし、子どもによっては塾で学ぶ意味もあると思います。でも、成長期真っ盛りの小学生にとって、睡眠は食事同様に大切なこと。これより大事なものは無いと私は考えています。寝なくていい、と断言する先生に、少なくとも私は自分の子どもを預けたいとは思いません。

そんなわけで、うちの子は今日も学校から帰るとすぐに公園に向かいます。思い切り体を動かして、脳をイキイキさせて帰ってきて、いっぱい食べてたっぷり眠る。自分で考えて行動して家に帰って来たお子さんには、今日何があったかを話してもらってください。そしたら表現力も身につきます。あとは、たくさん笑うことかな。そうすれば、入試改革の準備ばっちりです。

本日もお読み頂き、ありがとうございました。

『マンガで一発回答2020年大学入試改革丸わかりBOOK』松永暢史著 より

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