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長期的な記憶


こんにちは。早くも夏らしい気配を感じる今日、いかがお過ごしでしょうか。

当社は東京都中央区への移転を済ませ、気持ち新たに日々の業務に邁進しています。

ここ中央区では、来年のオリンピックに向けた準備が着々と行われているのを肌で感じます。オフィスからはオリンピック選手村建設の様子を眺めることができます。チケットの販売も開始しましたね。購入予約をしたというお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、話変わって、私は最近物忘れがひどくて困っています。昨日は買ったばかりの本を、買い物している間に他のお店に置いてきてしまいました。クレジットカードで買ったので、支払いだけが残るという悲しい結末。同じ本を買う気にはならず、とりあえず同じ本を図書館で借りてきました(笑)

その同じ本ではないのですが、今私が読んでいる本を紹介します。

『わかりあえないことから -コミュニケーション能力とは何か』平田オリザ著

劇作家で有名な平田オリザ氏の著書。コミュニケーション能力の捉え方に関する一冊です。「最近の若者はコミュニケーション能力に欠けている」とよく聞きますが、本当にそうなのか。グローバル化した現代においても企業が求めるのは、語学力よりもグローバルコミュニケーション能力。グローバルな経済環境の中においても価値観や文化が異なる人の意見を理解した上で、自らの考えを主張して説得したり、妥協点を見いだしたりすることができる力。でも、職場のおじさんが求めているのは、言わなくても察する能力。この矛盾に若者が戸惑っている、と著者は述べています。若者からしたら、コミュニケーションとれてないのはそっちだろ、って感じでしょうか。

その同じ本の中で短期的な記憶と長期的な記憶という話が出てくるのですが、日本の教育が育てているのは短期的な記憶だけであると。語学力を例にとってみると、そのうちの大きな部分を占める語彙力の強化。テスト対策として徹夜で暗記しても、テストが終われば忘れてしまう。これが短期記憶。そうではなく、テストが終わっても、しばらく使わなくても覚えていられる。これが長期記憶。子どもたちが物を覚える時には、今のようなやり方ではなく長期記憶として覚えられるやり方をしなくては、と著者は述べています。では、長期記憶として覚える方法とは。

皆さん、ずっと忘れない方法で単語を覚えるって、どうしたら良いと思いますか?

新鮮な体験を伴う方法で覚えるのが効果的だそうですよ!単純に繰り返して覚えるのではなく、気持ちや感情を波立たせる刺激があると、忘れない記憶になるようです。

ここからは私の持論ですが、子どもたちの学びを長期的なものにするには、楽しい経験や五感を使った活動、アッという驚きなど、心をゆすぶる工夫が必要だと思います。

単語帳やフラッシュカードで単調な暗記だけをするのではなく、(それでも子どもはある程度覚えますけれども、すぐに忘れます)当社が運営しているNeo Kidsでは、そのことを念頭に十分な準備をしてレッスンを作り上げています。

でももちろん、小さい子どもの心を一番ゆすぶるのは、お母さんやご家族!ご家族が一緒によりそって、笑ったり時には泣いたり、そうした経験が長期的な記憶力を育てています。

『わかりあえないことから -コミュニケーション能力とは何か』平田オリザ著

ま、私の場合は30秒前に置いた眼鏡の場所がわからなくなったりするわけなので、短期とか長期とか言う以前の問題ですが・・・。日々老いと戦いながら、頑張っていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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