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バッタは虫偏に「皇」

今世界を困らせているのは、新型コロナウイルスによるパンデミックだけではありません。現在、アフリカ、中国、中南米など全世界的にバッタによる被害が報告されています。たかがバッタと侮るなかれ。英語では「Locust Plague」(蝗害(こうがい)バッタによる被害)と言われ、食糧危機をもたらすのではないかと恐れられています。

国連の食糧農業機関(FAO)は、

このままでは地球の土地の約20%、

世界人口の約10分の1がダメージを受ける

と警告しています。

ところで、蝗害(こうがい)という言葉。これ日本語ですが、ご存知でしたでしょうか?

「蝗」という漢字は、バッタまたはイナゴを意味します。

左側の虫偏、バッタは虫なので容易に理解できますよね。

じゃ、なんで右は皇帝の「皇」の字なのか。

実は中国大陸では蝗害(こうがい)は昔から恐れられていて、皇帝をおびやかすほど、ということからバッタが「蝗」となったという説があるそうです。

・・・と、実はこれ、最近読んだ本の受け売りです。すみません。

図書館で見つけて、すっかり魅力にとりつかれてしまったこの本↓

『目でみる漢字』おかべたかし・文、山出高士・写真

とてもためになります。

たとえば表紙になっているカニ。

漢字では「蟹」ですが、いざ書いてみて!と言われたら、ちょっと自信ないな、という人多いのでは?ここでは、「解体しやすい」から解体の「解」に「虫」という説明。

解体された蟹の写真とともに紹介されていて記憶に残りやすいです。

山出さんの写真もいいし、おかべさんの文章もステキ。

是非是非ご一読ください。

ちなみに、小さいお子様は漢字を文字としてではなく、イラストとして覚えるので、大人が考えるよりも簡単に覚えます。書くのには、筆圧の問題や手先の器用さなど、ほかの問題がありますが、「見てわかる」までたどり着くのは意外に簡単。

小学生用の漢字カルタなどで遊んでみてくださいね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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