大学入試改革最新情報
ジメジメ天気が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。我が家は先週末、旦那さんが風邪で寝込んでしまって週末の予定がパぁ( ノД`)シクシク…私の実家に家族四人で行く予定だったんですが・・・こればっかりは仕方ないですね。
今週は「TOEIC大学入試から撤退」というニュースが飛び込んできましたね。
現在のセンター試験から英語4技能を図るテストとして登録していたTOEICですが、運用が複雑すぎるということで参画を断念。これで実質的に英検とGTECとに絞られた感があります。(TOEFLなど他のテストについては、受験料が高額のため、選択する受験者は限定的とみられています)
大学入試改革については、先日文科省で本件をご担当されておられる方のお話を聞く機会に恵まれました。今日はそのことについてお話します。
簡単に言うと、改革のポイントは
1.脱暗記 マークシートから記述式へ
2.英語4技能化
3.主体性を評価
この3つになるかと思います。
これまでの日本の教育は、いわば、マニュアルに忠実に求められたことを正確にこなすホワイトワーカーを大量生産するための教育、だったわけですが、時代が変わり、そのような仕事はすべてロボットやAIがこなせるようになってきました。
また、企業はグローバル化し、海外戦力として高学歴の人材や英文科卒業生などを採用しても、必ずしも実用に耐えられるレベルで英語を使って仕事ができないことがわかってきました。TOEIC900点なのに英語が話せない(=英語でコミュニケーションがとれない)なんてことも、よく聞く話です。こうした企業のニーズに応じるためにも大学入試から、ひいては高校教育から、改革する必要が出てきたわけです。
今の子どもは将来その6割が現在存在しない仕事に就く、と言われています。これからは、自分で考え、正解のない課題に解決策を見いだせる能力が何よりも必要とされます。仕事も「選ぶ」から、「創る」時代になっていくんだと思います。
みなさんは、学生時代に暗記は得意でしたか?
私は苦手でした。
暗記で思い出すのが、年号の暗記。「いいくに(1192年)つくろう鎌倉幕府」のように語呂合わせで覚えました。でも、その後年号が変わって「いいはこ(1185年)つくろう鎌倉幕府」が今は正しいそうですね。
それはさておき、
あんだけ受験の時に、歴史に時間をかけて年号を暗記してキーワードを暗記して、でもそれが悲しいかな、大人になってから役立った気がしないのは私だけでしょうか?暗記はしたけど(テストではそれなりに点は取れたけど)歴史の流れが理解できていない。
たとえば、中東のパレスチナ問題とか、すぐお隣朝鮮半島の問題など、学校で習った記憶がありません。(いつも近現代あたりから駆け足になって教科書が終わらなかった)
授業にしても、いつも先生の話を聞いて板書を書き写すだけの受け身の内容でした。自分で考え、歴史事実と今ある世界の現象との接点を見つけ、問題を理解する力を育てることはできなかった。
でも、これからの授業は変わります!
大学受験が記述式中心となり、思考力、判断力、表現力を問うようになるわけですから、高校の授業も変わっていきます。なんと高校では、近現代しか教えないそうです。(またはそういう科目ができる)うぉーーー、画期的ではありませんか。しかも、地理と世界史を統合的に教えるようになるそうです。ついでに授業形式も、教えるというよりは、アクティブラーニングで生徒たちが自ら学んでいくのだとか。まさに理想的です。
この入試改革が理想通りに進むかどうか、日本の未来を大いに左右するかと思います。
私たちもしっかり見守っていきたいです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
追記 おすすめ図書『クリエイティブラーニング』井庭崇、鈴木寛他
(実は私はまだ読んでいないのですが、絶対ためになると思います。読んだ方感想をこちらまで教えてください。⇒globaletta.jp(a)gmail.com ※(a)の部分をアットマークに変更してください)